今月のADPLUSは、有楽町イトシア様クリスマスフェアのビジュアル制作のために行った「料理専門スタジオ」での撮影現場をご紹介します。
料理の撮影は、ただ美味しそうに撮れば良いというものではありません。
“シズル感” “温度” “季節感” “光のニュアンス”
これらを的確に表現するには、現場の環境づくりがとても重要になります。今回使用したスタジオは、まさにそのためのプロフェッショナルな空間でした。
料理撮影に欠かせない
・クロス(質感・色味・季節のイメージに合わせて数百種類)
・お皿やガラス器(料理ごとにベストな形や深さが選べる)
・カトラリー、小物、背景ボード
がすべて揃っており、シーンごとに最適な“世界観”を形づくることができます。
さらに現場に専属のフードコーディネーターがいることです。
食材の盛り付け、温度管理、光の当たり方を計算した最終仕上げなど、料理を「最も美味しそうに見える秒」を作るために、調理からセッティングまでをその場で行ってくれます。
たとえば
・玄米ボウルの瑞々しさを出すためのオイルミスト
・カレーの粘度と湯気がベストになる“秒”を狙ったタイミング出し
・クリスマス商品の温かみを表現するためのアンバー寄りライティング
・スイーツの立体感を生む斜め45度のトップライト
こうした繊細な調整が、写真の完成度を大きく左右します。
今回のクリスマスフェア撮影では、店舗ごとに異なる世界観を表現するため、テーブルクロスや背景布、食器選びにもひとつひとつ意味を持たせました。
・洋食店舗は温かいブラウンや赤を基調に
・カフェ店舗では明るく柔らかな光を
・ワインやギフト系は夜の“しっとり感”を意識したライティング
・スイーツはホリデーらしい可愛らしさを演出
など、
ブランドイメージに合わせたクリエイティブディレクションを細かく設計しています。料理写真は、「美味しそう」に見えるだけでなく、
“そのお店の空気感を一枚で伝えられるか”
が本当に大事です。
今回の撮影は、スタジオの設備、フードコーディネーターの技、そしてブランドごとの世界観を組み立てるディレクションが合わさり、クリスマスらしい温度感に満ちたビジュアルが揃いました。
イトシア様の店頭・館内・デジタル媒体でこの写真たちがどのように彩りを加えたかぜひ有楽町イトシアに行ってお確かめください。
クリスマスフェアは12月25日まで。